出っ歯を改善してEラインを整える方法と維持する方法

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友達と撮った写真を見返したとき「私、こんなに横顔の口元が出ていたっけ?」とショックを受けたことはありませんか? SNSで流れてくる「Eラインの整った横顔美人」に憧れつつも、「出っ歯だからEラインは諦めるしかない」「矯正をしてもきれいな横顔になれるか分からない」そんなもどかしい思いを抱えている方は少なくありません。

出っ歯は、歯の傾きや骨格に問題があるのが原因です。出っ歯の原因によって、Eラインを美しくするためのアプローチは異なります。

本記事では、出っ歯とEラインの関係や治療法を解説します。

手に入れた美しいEラインを崩さず維持するためのポイントや、Eラインのセルフチェック法もご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

出っ歯とEラインの関係性

出っ歯は、横顔の美しさの基準であるEラインが整いにくくなる原因の1つです。Eラインは鼻先と顎先を結んだラインであり、出っ歯はこのラインよりも唇が前に突き出ている状態を指します。

口元が前に出ていると、Eラインから唇が大きくはみ出してしまい、美しい横顔と言われにくくなります。

Eラインの定義と理想のバランス

Eラインとは、横顔を見たときの鼻の先端と顎の先端をまっすぐ結んだ線のことです。Eラインは、エステティックライン(Esthetic Line)の略で、横顔の美しさを評価するための1つの基準です。

日本人における理想的なバランスは、Eラインよりも唇がやや内側にあるか、線に軽く触れる程度の状態とされています。唇がEラインから大きく前に出ていると出っ歯や口ゴボの傾向があり、逆にEラインより唇が下がりすぎていると、やや寂しい印象の口元に見える場合があります。

関連記事:出っ歯で口を閉じて笑えない原因と改善法|費用を抑える方法も紹介

出っ歯を治してEラインを改善する治療法

出っ歯を治してEラインを改善する治療法は、以下の5つです。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正
  • 抜歯矯正
  • 外科的矯正治療
  • (子供の場合)成長を利用した矯正治療

1つずつご紹介します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面か裏側にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して力をかけ、歯を動かして出っ歯を改善する方法です。歴史が長く実績も豊富な治療法で、幅広い出っ歯の症例に対応できるのがワイヤー矯正の特徴です。

歯を大きくうしろに下げる必要がある場合や、複雑な歯の動きが求められる場合も治療結果が期待できます。最近では、目立ちにくい白いブラケットやワイヤー、または歯の裏側に装置をつける裏側矯正も注目されています。

関連記事:裏側矯正で叢生は治せる?注意点やメリットを解説

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を定期的に交換していくことで、出っ歯を徐々に改善しEラインを整える治療法です。

マウスピース矯正のメリットは、装置が目立たない点や、食事や歯磨きの際には自分で取り外せるため、衛生的で快適に過ごしやすい点です。ただし、ワイヤー矯正に比べて歯を動かす力がマイルドなため、対応できる症例には限界があります。

マウスピース矯正のは、口元を大きく下げる必要がない軽度から中程度の出っ歯のEライン改善におすすめです。

関連記事:重度の叢生はマウスピース型矯正治療で治せる?適切な治療方法を解説

抜歯矯正

抜歯矯正は、出っ歯を効果的に改善しEラインを整えるために、あえて健康な歯を抜いてスペースを作り、前歯を大きくうしろに下げる方法です。顎の大きさに比べて歯が並びきらず、前に飛び出して出っ歯になっている場合、歯を抜かずに並べようとしても口元は下がらず、Eラインは改善できないリスクがあります。

抜歯矯正では、歯を抜いてできたスペースを利用して前歯をしっかりと後退させるため、横顔の変化が期待できる有効な手段です。

関連記事:叢生は非抜歯で治せる?歯を抜かずに済むケースと注意点を解説

外科的矯正治療

外科的矯正治療は、出っ歯の原因が歯だけでなく、顎の骨格自体にある場合に、外科手術で顎の骨を切って位置をずらす治療法です。歯列矯正だけでは口元を十分に下げられない骨格性の出っ歯が対象となります。

外科手術によって顎の骨そのものを後退させるため、Eラインを含む顔立ちのバランスを根本的に改善できるのが特徴です。治療は矯正治療と手術を組み合わせておこない、健康保険が適用される場合もあります。

外科的矯正治療は、噛み合わせと顔の見た目の両方を変えたい場合に検討されます。

(子供の場合)成長を利用した矯正治療

子供の出っ歯治療では、大人の矯正と異なり、顎の成長を利用した矯正治療をおこなうのがEラインの改善に効果的です。

中学生くらいまでの成長期である場合、顎の骨はまだ柔らかく、成長をコントロールしやすい特徴があります。たとえば、上顎の成長を抑えたり、下顎の成長を促したりする専用の装置を使うと、将来的に骨格的な出っ歯になるのを予防し、Eラインのバランスを整える土台作りができます。

成長を利用した矯正治療では、抜歯を避けられる可能性も高まるため、早期の相談が望ましいです。

関連記事:叢生と出っ歯の治療法とは?各治療法の特徴や費用もご紹介
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出っ歯を改善してEラインを維持する方法

出っ歯を改善してEラインを維持する方法は、以下の5つです。

  • 保定装置(リテーナー)を指示通り使用する
  • 口呼吸や舌で歯を押す癖を改善する
  • 口周りの筋肉を鍛えるトレーニングをおこなう
  • 定期検診を受けて後戻りがないかチェックしてもらう
  • 頬杖やうつ伏せ寝などの顔に圧力がかかる癖を直す

1つずつ見ていきましょう。

保定装置(リテーナー)を指示通り使用する

治療後に整ったEラインを維持するために重要なのは、保定装置(リテーナー)を歯科医師の指示通りに使用することです。とくに治療終了から1~2年は、食事や歯磨き以外の時間は装着が必要です。

歯列矯正が終わった直後の歯は、まだ動かした位置で安定しておらず、もとの場所に戻ろうとします。装着時間が短いと、出っ歯が再発してEラインが崩れる原因になるため、自己判断で外さないでください。

口呼吸や舌で歯を押す癖を改善する

Eラインを長期的に維持するには、出っ歯の原因となった可能性のある口呼吸や舌で歯を押す癖を改善するのが大切です。

日常的に口が開いていたり、無意識に舌で前歯を押したりする癖があると、その力が再び歯を前に押し出し、出っ歯が後戻りする原因となります。せっかく治療で口元を下げても、癖が残っていてはEラインも崩れます。

きれいなEラインを維持するためにも意識して鼻で呼吸する、舌を正しい位置に置くのを習慣づけましょう。

口周りの筋肉を鍛えるトレーニングをおこなう

口周りの筋肉を鍛えるトレーニングをおこなうと、後戻りを防ぎ、引き締まった口元とEラインを維持するのに役立ちます。

出っ歯の人は、唇を閉じる力が弱い場合が多く、口呼吸やEラインが崩れる原因となります。

Eラインをきれいに保つには、矯正治療と並行して、あるいは治療後に、口周りの筋肉を正しく使えるように鍛えるのが理想です。筋肉のバランスが整うと、歯を外側から適切に支える力が働き、後戻りを防ぐ効果が期待できます。

定期検診を受けて後戻りがないかチェックしてもらう

出っ歯の治療が完了したあとも、きれいなEラインを保つには、歯科医院の定期検診を受けて、後戻りが起きていないかチェックしてもらうのが重要です。

リテーナーを正しく使っていても、わずかな後戻りや噛み合わせの変化が起きる場合があります。定期検診では、歯並びの状態やリテーナーが合っているかを歯科医師が確認してくれます。後戻りが始まっていたとしても、ごく初期の段階で発見できると、リテーナーの調整で対処できる場合が多いです。

Eラインをきれいに保つためにも、治療後もメンテナンスを続けましょう。

頬杖やうつ伏せ寝などの顔に圧力がかかる癖を直す

頬杖やうつ伏せ寝、片側だけで噛む癖など、顔や顎に偏った圧力がかかる癖を直すのも、Eラインの維持につながります。

矯正治療で動かした歯は、まだ不安定な状態です。頬杖やうつ伏せ寝のように、毎日長時間にわたって一方向から弱い力がかかり続けると、歯がその方向に動いてしまい、歯並びやEラインが崩れる原因になりかねません。

寝るときは仰向けを心がける、食事は左右均等に噛むなど、日常生活のささいな癖にも気を配るのが大切です。

治療前後におすすめなEラインのセルフチェック方法

治療前や治療後に、ご自身のEラインが整っているかを確認する方法があります。以下の手順を踏んでご自身のEラインの状態を確認してみましょう。

  1. 人差し指や定規を用意する
  2. 鼻先と顎の先端をまっすぐに結ぶ
  3. 結んだ線と唇の位置関係を確認する

理想は唇がラインに触れない・または軽く触れる状態です。あくまでも美しさの1つの目安として考えましょう。

まとめ

出っ歯を改善してEラインを整えるには、歯の傾きや骨格といった原因に合わせた矯正治療が必要であり、治療後は保定装置の使用や口周りの癖を見直すことで美しい横顔を維持できます。

出っ歯は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、あるいは外科手術を組み合わせることで口元の突出感を解消し、理想的な横顔のラインに近づけることが可能です。

当院では、精密検査機器を用いて、患者様1人ひとりの骨格に合わせた最適な治療計画をご提案いたします。「私の場合はどれくらい変わる?」といった疑問やご不安も、まずは当院の無料カウンセリングにてお気軽にご相談ください。

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野澤修一

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科 南千里駅前クリニック 総院長 野澤 修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。

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