出っ歯を一日で治す方法|費用・治療期間・デメリットも解説

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出っ歯を一日で治す治療法には、セラミック矯正やラミネートべニア、歯肉形成術があります。この記事では出っ歯を一日で治す治療法の種類や費用、メリット・デメリットを解説します。

出っ歯治療で後悔しないための治療法の選び方もご紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

出っ歯は一日で治せる?

出っ歯を1日で治すのは、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などを使って歯の根から動かす一般的な歯列矯正では不可能です。しかし、歯を削ってセラミックを被せるセラミック矯正や、歯の表面に薄いセラミックを貼り付けるラミネートベニアの場合、最短一日の治療で前歯の形や向きを整えられます。

ただし、セラミック矯正やラミネートべニアは根本的に歯並びを治すのではなく、あくまで見た目を整える方法であり、根本的な噛み合わせを治すものではない点を理解しておきましょう。

出っ歯を一日で治す方法

出っ歯を一日で治す方法は、以下の3つです。

  • 【セラミック矯正】セラミッククラウンを被せて歯並び・色・形を整える
  • 【ラミネートベニア】歯の表面にセラミックを貼り付ける
  • 【歯肉形成術】歯茎のラインを整える

1つずつご紹介します。

【セラミック矯正】セラミッククラウンを被せて歯並び・色・形を整える

セラミック矯正は、ご自身の歯を削り、その上にセラミック製のクラウン(被せ物)を装着して、歯並びや歯の色・形を美しく見せる方法です。セラミック矯正では歯の向きや大きさを変えられるため、数本の歯の治療で出っ歯の印象を改善できます。

セラミック矯正の費用は1本あたり8万円〜20万円程度が相場で、治療期間はカウンセリング当日に仮歯まで装着し、最終的な歯が入るまで数週間〜1カ月ほどが目安です。

【ラミネートベニア】歯の表面にセラミックを貼り付ける

ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、付け爪のようにセラミック製の薄いシェルを貼り付けて見た目を改善する治療法です。歯を削る量が少なく、神経への負担を抑えられるのがメリットですが、歯の向きを大きく変えるのは困難なため、軽度の出っ歯やすきっ歯に向いています。

ラミネートべニアの費用は1本あたり5万円〜15万円程度、治療期間は型取りから装着まで数週間ほどが一般的です。

【歯肉形成術】歯茎のラインを整える

歯肉形成術は、歯茎のラインをレーザーやメスで切除して整え、歯の見え方を綺麗にする方法です。出っ歯の方は、笑った時に歯茎が目立つガミースマイルを併発している場合があるため、セラミック矯正と歯肉形成術を組み合わせると、より美しい口元に仕上がります。

歯肉形成術の費用は数万円程度、治療期間は施術自体は一日で終わり、数日〜数週間で歯茎の状態が落ち着いてきます。

出っ歯を一日で治すメリット

出っ歯を一日で治すメリットは、以下の4つです。

  • 通院回数が少なく忙しい人でも対応しやすい
  • 短期間で結果が出るため心理的な負担が軽い
  • 矯正装置が必要ない
  • 見た目のコンプレックスをすぐに解消できる

それぞれご紹介します。

通院回数が少なく忙しい人でも対応しやすい

出っ歯を一日で治す治療は、通院回数が少ないため、多忙な方でも受けやすいのがメリットです。一般的な歯列矯正は何年もかけて定期的に通院する必要がありますが、出っ歯を一日で治す治療法の場合、最短1日で前歯の見た目を改善できます。

出っ歯治療が最短で完了できるのは、仕事や学業、育児などでスケジュール調整が困難な方や、遠方にお住まいで頻繁な通院が負担になる方、大事なイベントまでに出っ歯を改善したい方には魅力的なポイントです。

短期間で結果が出るため心理的な負担が軽い

出っ歯を一日で治すメリットは、短期間で治療が完了するため、精神的なストレスが軽減できる点です。年単位の時間がかかる矯正治療では、「本当にきれいになるのか」「いつ終わるのだろう」といった不安や、痛みをともなう期間が続くのが心理的な負担になります。

一日で歯並びが整う治療は、ゴールがすぐそこに見えるため、モチベーションを維持しやすくなります。

治療が終わるまでのストレスを感じる期間がほとんどなく、すぐに理想の口元を手に入れられるのは出っ歯を一日で治す魅力の1つです。

矯正装置が必要ない

出っ歯を一日で治す治療法は、口のなかにワイヤーやブラケットといった矯正装置の装着が不要です。治療は、歯の表面を少し削り、その上にセラミック製の被せ物やジェルを装着するため、矯正装置が口のなかにあたる痛みや違和感、話しにくさに悩むことがありません。

また、装置の隙間に食べ物が挟まったり、歯磨きがしにくくなったりする心配も不要で、治療期間中も普段通り快適に過ごせるのも、出っ歯を一日で治すメリットです。

見た目のコンプレックスをすぐに解消できる

出っ歯の見た目に関する長年の悩みを、治療したその日のうちに解決できるのが、出っ歯を一日で治すメリットです。歯並びが気になって人前で思いきり笑えなかったり、口元を手で隠す癖があったりする方も、すぐに自信を取り戻せます。

出っ歯を一日で治す治療では、歯並びだけでなく、歯の色や形、大きさも同時に整えられます。たとえば、黄ばんだ歯を白くしたり、不揃いな歯の形をきれいに見せたりと、総合的に美しい口元をデザインできるため、満足度が高い治療です。

出っ歯を一日で治すデメリット

出っ歯を一日で治すデメリットは、以下の6つです。

  • 健康な歯を削る必要がある
  • 神経を抜く場合がある
  • 噛み合わせが悪化するリスクがある
  • 将来的に再治療が必要になるリスクがある
  • 虫歯や歯周病のリスクがある
  • 適用範囲が限定的である

1つずつ解説します。

健康な歯を削る必要がある

出っ歯を一日で治す治療では、健康な歯を削る必要があります。出っ歯を一日で治す治療法は、歯の表面を削った上にセラミック製の被せ物やジェルを装着して、歯並びを整える方法です。

見た目を優先するために、虫歯でもない健康な歯質を広範囲にわたって削らなければなりません。一度削った歯は二度ともとには戻らないため、歯の寿命を縮めるリスクがあるのを理解しておきましょう。

神経を抜く場合がある

歯の傾きや突出の程度が大きい場合、歯の神経を抜く処置が必要になる場合があります。歯の向きを大きく変えるためには、歯をたくさん削る必要があり、治療後の激しい痛みを防いだり、神経が露出したりするのを避けるために、あらかじめ神経を抜く処置がおこなわれます。

神経を抜いた歯は栄養が供給されなくなり、もろく割れやすくなる点にも注意が必要です。

噛み合わせが悪化するリスクがある

見た目の美しさを優先する治療法は、根本的な噛み合わせの改善ができないため、全体の噛み合わせが悪化するリスクがあります。短期間の治療では、歯の形や角度を急激に変えるため、ほかの歯との噛み合わせのバランスを精密に調整するのが困難です。

噛み合わせがずれてしまうと、特定の歯に負担がかかり、食べ物がうまく噛めなくなる場合があります。さらに、頭痛や肩こり、顎関節症といった全身の不調につながるも指摘リスクもあるため、噛み合わせの悪化は出っ歯を一日で治すうえでのデメリットといえます。

将来的に再治療が必要になるリスクがある

セラミックの被せ物は永久的なものではなく、将来的に再治療が必要になるのがデメリットです。被せ物自体の寿命は一般的に10年ほどといわれており、経年劣化によって変色したり、欠けたりする可能性があります。

また、歯茎が下がると被せ物と歯の根元の間に隙間ができてしまい、見た目が悪くなる場合もあり、時間も費用もかけて再び治療をおこなわなければなりません。

虫歯や歯周病のリスクがある

出っ歯を一日で治す治療法は、虫歯や歯周病のリスクが高まる場合があります。被せ物とご自身の歯との境目には、どうしても微細な段差ができ、その段差には歯垢が溜まりやすくなるため、虫歯(二次カリエス)が発生したり、歯周病が進行したりするリスクがあります。

とくに神経を抜いた歯は痛みを感じにくいため、虫歯が重症化するまで気づかないケースも少なくありません。

適用範囲が限定的である

一日で完了する出っ歯の治療は、適用できる症例が限定的です。出っ歯を一日で治す治療法が適しているのは、歯が少しだけ傾いている、あるいはねじれているといった軽度の歯並びの乱れに限られます。

骨格そのものに原因がある出っ歯や、歯並び全体の乱れが著しい場合には出っ歯を一日で治す治療法は適用できません。根本的な解決にはならず、無理に治療を進めると、さまざまなトラブルの原因となる点に注意しましょう。

出っ歯を根本から改善する治療法

出っ歯を根本的に改善する治療法は、以下の4つです。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正
  • 外科矯正
  • インプラント矯正

それぞれご紹介します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットといった装置を付け、ワイヤーを通して歯を動かす最も標準的な治療法です。幅広い症例に対応できるのが特徴で、重度の出っ歯でも効果的な治療が期待できます。

ワイヤー矯正の費用は、表側の装置で約60万〜100万円、目立ちにくい裏側の装置で約100万〜150万円が目安となります。治療期間は、歯を動かすのに1年〜3年ほどかかり、そのあと、歯並びを安定させる保定期間が必要です。

関連記事:裏側矯正で叢生は治せる?注意点やメリットを解説

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を定期的に交換しながら、少しずつ歯を動かしていく治療法です。装置が目立たないうえに、食事や歯磨きの際に自分で取り外せるのがメリットになります。

マウスピースの費用相場は約70万〜100万円で、治療期間は約1年〜3年が目安です。マウスピース矯正は、ワイヤー矯正より適応範囲が限られるため、重度の出っ歯の場合は、マウスピース矯正を選択できない場合もあります。

関連記事:重度の叢生はマウスピース型矯正治療で治せる?適切な治療方法を解説

外科矯正

外科矯正は、歯列矯正だけでは改善が困難で、顎の骨格に原因がある重度の出っ歯に対しておこなわれる治療法です。顎の骨を切る手術と歯列矯正を組み合わせて、噛み合わせと顔のバランスを根本的に整えます。

顎変形症と診断された場合は、健康保険が適用されるのが外科矯正の特徴です。費用は保険適用で50万〜80万円程度ですが、治療期間は手術と前後の矯正を含めて約2年〜4年と長期間になります。

インプラント矯正

インプラント矯正は、小さな医療用のネジを歯茎の骨に埋め込み、それを固定源として歯を動かす治療法です。インプラント矯正は、とくに出っ歯をうしろに下げるような動きを得意としています。

通常のワイヤー矯正と組み合わせておこなう治療法で、より効率的に歯を動かせるため、治療期間の短縮が期待できます。インプラント矯正の費用は、通常のワイヤー矯正の費用に加えて5万〜10万円ほど追加でかかるのが一般的です。

関連記事:叢生と出っ歯の治療法とは?各治療法の特徴や費用もご紹介

出っ歯治療で後悔しない治療法の選び方

出っ歯治療で後悔しない治療法の選び方は、以下の5つです。

  • 「いつまでに」治したいか?【期間で選ぶ】
  • 「どこまで」治したいか?【ゴールで選ぶ】
  • 「健康な歯」をどうしたいか?【健康観で選ぶ】
  • 「費用」はいくらかけられるか?【予算で選ぶ】
  • まずは専門医に相談し自分に適した治療法を知る【診断で選ぶ】

1つずつ見ていきましょう。

「いつまでに」治したいか?【期間で選ぶ】

いつまでに治したいかといった治療期間の希望は、治療法を選ぶうえで重要な判断基準です。たとえば、数カ月後の結婚式や就職活動など、明確な期限がある場合は、セラミック矯正がおすすめです。

一方で、とくに急いでいない、時間をかけても根本的に治したい場合は、歯列矯正が向いています。ご自身のライフプランと照らし合わせて、どれくらいの期間を治療に費やせるか考えてみてください。

関連記事:叢生の矯正期間は何年くらい?平均期間と治療を早めるコツを解説

「どこまで」治したいか?【ゴールで選ぶ】

どこまで治したいかといった治療のゴール設定によって、選ぶ治療法は異なります。もしゴールが「前歯の見た目だけをとにかく早く綺麗にしたい」といった審美性の改善である場合、セラミック矯正が向いています。

しかし、「噛み合わせや口ゴボ感など骨格を含めて根本的に改善したい」といった機能性の改善まで望む場合は、歯列矯正がおすすめです。出っ歯の治療法を選ぶ際は、見た目か機能か、何を最優先するかを明確にしましょう。

「健康な歯」をどうしたいか?【健康観で選ぶ】

自分の健康な歯をどうしたいかといった健康に対する価値観は、セラミック矯正を選ぶかどうかの分かれ道です。セラミック矯正は、健康な歯を削る処置を伴います。

歯の健康を考え、できるだけ自分の歯を残したい方には、歯を削らない歯列矯正が向いています。出っ歯を治療する方法を選ぶ際は、見た目の美しさと歯の健康、どちらを優先するかといったご自身の健康観に向き合って判断するのが大切です。

「費用」はいくらかけられるか?【予算で選ぶ】

費用をいくらかけられるかといった予算は、治療法を選択するうえでの重要な判断基準です。セラミック矯正と歯列矯正はどちらも保険適用外の自由診療であり、高額な費用がかかります。

また、治療する歯の本数や範囲、選択する装置によって費用は異なります。月々の支払いが可能なデンタルローンに対応しているかも含め、ご自身の予算と照らし合わせましょう。

まずは専門医に相談し自分に適した治療法を知る【診断で選ぶ】

最終的には、ご自身の希望を専門医に伝えたうえで、プロの診断をもとに治療法を決めるのが出っ歯治療で後悔のしたいポイントです。自分の歯並びや顎の状態が、そもそも希望する治療法に適しているかを知る必要があります。

たとえば、セラミック矯正を希望しても、歯並びの状態によっては適応外となるケースもあります。自分に合った出っ歯の治療法を選ぶためには、複数の歯科医院でカウンセリングを受け、それぞれの診断や提案内容を比較検討するのがおすすめです。

まとめ

出っ歯を根本的に一日で治すのは、一般的な歯列矯正では不可能です。しかし、セラミック矯正やラミネートべニア、歯肉形成術の場合、最短一日で出っ歯の見た目を改善できる場合があります。

結婚式や面接など、大切な予定を控えており、応急的にでも見た目を整えたい方には心強い選択肢です。ただし、安全性や持続性まで考慮すると、歯を削るデメリットや、根本治療である歯列矯正との違いを理解するのが重要です。出っ歯治療で後悔しないために、ご自身の希望と将来を考え、納得のいく方法を選びましょう。

当院では、豊富な経験と専門知識にもとづき、患者様1人ひとりに合った矯正治療を提供しています。歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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野澤修一

コラム監修者

はぴねす歯科・矯正歯科 南千里駅前クリニック 総院長 野澤 修一
福岡歯科大学を卒業後、福岡県・大阪府・兵庫県の歯科医院にて14年間勤務。その後、2014年9月に「はぴねす歯科石橋駅前クリニック(大阪府池田市)」、2018年6月に「緑地公園駅前クリニック(大阪府府中市)」、2020年7月に「川西能勢口駅前クリニック(兵庫県川西市)」、2022年11月に「尼崎駅前クリニック(兵庫県尼崎市)」を開院。現在は医療法人はぴねすの理事長として4医院を運営。

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